
こんにちは。関本(@sekimotoyumiko)です。
起業と言ってもさまざまです。今日は主婦ができるだけリスクを抑えて立ち上げられるスモールビジネスを前提として話を進めていきます。
市場選びを失敗すると、ビジネスというのは上手くいきません。
ほとんどの市場選びの失敗は以下のようなことです。
- 得意なことで市場を選ぶ
- 好きなことで市場を選ぶ
- できることで市場を選ぶ
- 儲かりそうだからという理由で市場を選ぶ
- ニッチで勝てそうだからという理由で市場を選ぶ
こういうケースが多いようですね。
ですが、こうした曖昧な理由で参入する市場を選ぶと失敗しやすいです。
最も確実な市場選びは「市場規模」から選ぶことだからです。
どうにもならないのは、市場性のない、需要のない市場でビジネスを始めたパターンです。
この記事では「市場の選び方」をお話しします。
大きな市場の小さな一部をとる
大きな市場というのはライバルがたくさんいます。なので「大変そうだし今から私が入るのは無理があるんじゃないでしょうか?」とときどきクライアントさんにも聞かれることがあります。もちろんライバルがたくさんいる分、差別化は必要になりますし、無理があるというのは一理あります。
ですが、市場によっては大きな設備投資などの経費をかけず利益を出す個人もたくさんいるのです。
例えば、転職市場、結婚、恋愛相談、カウンセリング、ダイエット、コーチ、コンサルティング業など。
当たり前ですが、大きな市場は競合がいるものです。もちろん、JINSがJINS PCというパソコン用のメガネを販売して大ヒットになったようにイノベーションを起こせれば話は別ですが、資金もリソースも企業と比べて少ない個人がそれをやるのはちょっと無理があります。
では、なぜ競合がいても大丈夫なのでしょうか?
個人が大きな市場でもやっていける理由
個人でも大きな市場で起業できる理由。それは、人は感心のある分野に関してはいろんなものを買うものであり、絶対数の大きな市場は知ってもらう機会が大きいから。
「人はいろいろと買うもの」これは、もちろん個人差はあります。ただ、自分や家族、友人知人などの今までの買物を振り返ってみるとわかると思います。
私自身も振り返ってみると、ファッションが好きなので子供の頃から親にねだって好みの服を買ってもらいました。学校の授業参観、旅行、友達が新しい服を着てくれば自分もほしいと、よく親に買いに行こうとせがんでいたのを思い出します。
社会人になってからはお気に入りのセレクトショップで季節を先取りしてお洋服、靴、アクセサリーなどを買いました。ちなみに今好きなブランドは、HYKEです♡
このように人は自分が好きなものにはお金を使いますし、何度でも買い物をするということですね。
同じようなものがたくさんあるのは買物をするから
数年前に独立起業してからは、本も定期的に買うようになりました。マーケティング、心理学、コピーライティング、アドセンス、広告などなど何十冊もAmazonでポチッとしました。
同じようなテーマの本でも何冊も買うのが普通ではないでしょうか。あなたの本棚にもきっと同じ分野の本がたくさん並んでいるはずです。
つまり、何かをひとつ買ったら終わりではなく、いろんなのを買うということ。なのでライバルがたくさんいたとしても、十分選ばれるチャンスがあるということです。
絶対数が多いと小さいところにもあふれてくる
市場の絶対数が多いことを私が実感したのは、主婦向けの起業コンサルタントになってからです。
なぜ起業コンサルタントになったかといえば、自分自身が起業コンサルタントにお願いして独立起業するためにサポートをしてもらっていたのがキッカケです。
その方がほぼ無名(失礼!)にもかかわらず、法人化されていました。たった一人でビジネスをして法人化できるくらい売上があるというのは、群れたりするのが苦手な主婦上がりの私にとっては理想的なビジネスの形でした。
「これなら私にもできる!」
「これならやりたい!」
と単純な私は起業コンサルタントになることを決めました。
話を戻しまして、私のように起業コンサルタントのサポートを受けている人が起業仲間に大勢いました。それはつまり市場が賑わっているということ。
つまり、起業コンサルタントという市場はライバルは多いけれど絶対数のある大きな市場だということです。結果につながらないと意味はないけれど、人が集まりやすい=集客しやすいということです。
ビジネスは人が何かを買ってこそ成り立つものなので、人が集まるかどうかがカギの一つになります。別の言い方をすると、人さえ集まれば何とかなるという側面があるということです。
どうやって大きな市場を見つけるのか?
では、どうやったら大きな市場を見つけらるのかです。簡単に分かる方法は広告を見ることです。
以前、Instagramに広告が表示されるようになったときに、キャッシング系の広告が表示されて景観が損なわれるみたいな悪評が立ちました。キレイな写真がたくさん並ぶ洗練されたInstagramの世界観にキャッシングの広告は確かに不釣り合いだろうから無理もないです。
ここで考えるべきことは、なぜInstagramにキャッシングの広告が表示されたのか?ということ。これはシンプルに言うと儲かるからです。広告を出す側は採算が取れるだろうと見越して広告を出します。
不特定多数が見ていて属性を絞りにくいところで広告を出すのは、それが大きな市場で対象者がたくさんいるから。その分、成果につながる可能性も大きくなるということ。
キャッシング以外にも、
- ダイエット
- 脱毛
- 転職
- 英語
- ゴルフ
- 結婚
- カウンセリング
なども大きな市場と言えます。普段から広告を見ていると分かりやすいのです。都心にいる人なら電車の中の広告はだいたいが上記の広告だということが分かるでしょう。ぜひ見てみてください。
こうした大きな市場では自分でビジネスを立ち上げなくても、アフィリエイトで取り組む人もいてそれで成果につなげている人もいます。人が集まれば、ビジネスの機会が生まれるということの典型例です。
市場規模を見定める目安になる無料サービス
市場の大きさを知りたいのならGoogleが用意しているキーワードプランナーを使うといいです。無料で使えます。
広告出稿のための資料にも使えます。例えば、専門家が集まるサイトのAll Aboutには広告出稿の希望者・検討者に対して資料を提供しています。リンクは張りませんが、調べたらすぐに出てきます。カテゴリーごとにPV数などが一覧になっているので市場規模の目安が分かります。
キーワードプランナーで市場規模を調べる

その1つがキーワードプランナー。
AdWordsというGoogleの広告出稿の仕組みに登録する必要がありますが、GmailなどGoogleのアカウントがあれば無料で簡単に登録できます。広告を出稿しなくてもよくて、手軽に使えるツールとして活用できます。
キーワードプランナーを使うと1ヶ月当たりの検索数が分かるので、それを見ていくといいです。
地元密着で行うビジネスなら「〇〇市 業種名」で調べます。
例えば、教室ビジネスのように繰り返し継続的に利用されるサービスなら、月間で数十件でも検索されていればビジネスは成り立ちます。
Google Trends(グーグルトレンド)で市場の成長性を調べる

市場規模という観点からは少しずれますが、時期によってどう検索数が増減するか知りたい場合は、Google Trends(グーグレトレンド)が使えます。
場合によっては時期によって市場規模が変わることもあるので、そんなときには役立つでしょう。
成長している市場に入る方が成功しやすいわけなので、市場の成長性を調べることも大事です。
調べた結果伸びていない場合は、一般的な手法でそのビジネスをやっても苦しくなります。どうしてもその市場を選ぶ場合は、競合不在の新たな市場を見つけて、今まで提供されていなかった客層に向けたサービスを考えたり、今まで不満だったものを解消するような改革が必要です。
市場の選び方まとめ
主婦から起業するときにどんな分野を選ぶかを考えるときには、大きな市場の一部をとることをまずはおすすめします。
- ダイエット
- 脱毛
- 転職
- 英語
- ゴルフ
- 結婚
- カウンセリング
上記のような一般的に、市場のある業種でビジネスをしていれば、しっかりとお客様が欲しい商品を用意し、マーケティングをすれば、成功確率はかなり高くなります。
これから起業したい方は、市場規模をしっかり把握してから起業してください。もし、起業して何年も苦しんでいる場合は、そもそも市場があるのかを疑ってみてください。
あなたの起業の成功をお祈りしています!